品質は人によって違う意味を持つ

最近プロジェクトを進めているときに、プロジェクトチーム内でメンバー同士で同じ品質の話をしているのに認識がズレてるなぁと感じることが多い。例えばAさんは品質を担保するためにここまでテストをすれば十分だと考えていても、Bさんは不十分だと考えているといった感じ。

なぜ品質の認識がズレるのか

そもそも「品質」はさまざまな定義を持つ言葉だ。Gerald Weinberg氏は「品質は誰かにとっての価値である」と著者で書いているように、品質の定義は本来主観的なものなのである。

なので人によって異なる認識を持つというのは別に不思議なことじゃない。

品質の認識を揃えるためには

品質は誰かにとっての価値である、ということは人によって価値観がズレていることが品質の意味のズレにつながっていると考えられる。つまり、この価値観を揃える必要がある。

これはプロジェクトチーム内で対話することが大事だなと思う。達成したいニーズは何で、そのためにシステムがどのような状態になっている必要があるのか?を話し合うのだ。 この時に必要なものだけでなく、不要なもの、必要だけど必須ではないものも話し合えると良い。プロジェクトのQCDのバランスを考えて進めるときの材料になる。

品質の認識のズレに気づくためには

品質の知識を身につけておくこと。自分はSQuaREの品質モデルを参考に考えることが多い。

品質の認識がずれたままプロジェクトが進むと、プロジェクトの後半で大きな手戻りが発生してプロジェクトが遅延したり、そのままリリースされた結果プロジェクトのゴールも達成できない状態になるかもしれない。低品質なプロダクトがリリースされてしまってユーザからの信頼を失うかもしれない。

チーム内で対話をして認識を揃えて進めていくことが大切だなぁということを改めて感じたのでした。