1人の女性がエンジニアになるまで

@wirohaさんの1人の女性がエンジニアになるまでという記事を読んで、自分のエンジニアとして歩んできた話も誰かの参考になればと思いまとめてみることにしました。

都内で十数年アプリケーションエンジニアとして働いています。kanaeと言います。
今はプロジェクトのテックリードを担当したりマネジメントよりの業務が多く、あまり開発できていないのが現状です。コード書きたい。

誕生〜幼稚園

愛知県瀬戸市というところで生まれ育ちました。せとものの焼き物が有名な市です。あまり話題にあがりませんが、愛知万博の開催地の1つでもあります。自然豊かなところです。

生まれた時から体の小さい子供だったので、周りからバカにされないようにと親から厳しく躾けられた子供時代だったなと思います。幼稚園の時の夢はセーラームーンをしながら花屋をやることでした。

小学校

好きな教科は図工でした。この頃から何かを作ることが好きな子供で、ペーパークラフトとか本のおまけについてくるミニチュア作成キットなどを作るのが大好きでした。

家にデスクトップのWindowsのパソコンがありましたが、ペットのうさぎがコードをかじってしまいインターネットが繋がらないただの箱状態。マインスイーパやピンボールのゲームをたまにするぐらいでした。

小学生の時の夢は学校の先生だったと思います。どちらかといえば勉強ができて誰かに教えることが多かったこと、子供の頃から親に言われていた公務員になりなさいという言葉の影響だろうなと思います。

勉強ができたといっても理系科目は苦手でした。算数でひどい点数をとったことをきっかけに、学習塾に通うことに。この学習塾が自分にはあっていて、算数が得意科目になりました。これが後に理系へ進むことになった分岐点だったなと思います。

中学校

中2の時にノートパソコンを父親が買ってきて、インターネットをするようになりました。

友達の影響でチャットにハマり、夜な夜なネットを通していろんな人と話をするように。朝型までチャットして、仮眠して学校へいくことも多かったです。今思うとよく学校行けてたなって思います。若かったんだろうな。

チャットで自分のWebサイトを持っているという人の話を聞き、Webサイトを作ることに興味を持ち始めました。
インターネットでHTMLやCSSを調べながら勉強して、家のパソコンのメモ帳で静的なページを作り始めました。そして無料のレンタルサーバを借りて自分のサイトを公開まですることに。これが自分が今、エンジニアとして働いている原点となっています。

当時WEBサイトのマークアップにめちゃめちゃハマり、時間を忘れてのめり込んでいました。なぜそれだけハマれたかというと、自分の作ったWebサイトを訪れた人たちからのリアクションがあったことが大きかったと思います。

中3の頃には自分の夢はWebサイト作成をすることになっていました。高校もそういった専門の高校に行きたいと親に言ったのですが、猛反対されて諦めることに。親が希望していた進学校へ渋々行くことになりました。

この時、次自分が行きたい、やりたいと思ったことは絶対やるぞを心に決めていました。

高校

高校生になっても熱は冷めず、相変わらずHTMLを触ることにハマっていました。この頃には自分のお小遣いやバイト代を使って有料のレンタルサーバを借りるまでに。ロリポップには大変お世話になりました。

高2で理系と文系を選択する必要があり、すごく悩みました。この頃の得意科目は数学と英語で、どちらを選ぶべきか自分では分からなかったからです。
周りの方に相談し、わたしが合っていそうなのは理系であること、文系から理系へ切り替えるのは難しいが逆はまだやりやすいという理由から理系へ進むことになりました。これも自分の大きな分岐点だったと思います。

進学校だったこともあり、自然と進路は大学進学となりました。この頃、映像関連に興味が移り始めました。理由は覚えてませんが、多分カッコ良さそうという憧れからだったように思います。Webサイト作成は現状で満足していて、大学で何かを学ぶということは考えていませんでした。

親からは家庭の経済状況から国公立の大学しかダメだと言われていました。国公立で映像系の学科がある大学は全国で見ても少なく、家から通える大学はありませんでした。
親は猛反対しましたが、中学の時の決意と、高校の担任の先生など周りの支えのおかげで、希望の大学を受験して合格することができました。

大学、上京

希望の大学へ通うことになり、一人暮らしも始まりました。

あれほどハマっていたWebサイト作成は興味が薄れ、大学2年の頃にはサイトを閉鎖することに。親から学費は払ってもらっていましたが仕送りはなく、奨学金とバイト代で生活していたので生活に余裕がなかったこともありますが、何よりサークル活動含めた大学生活がとても楽しかったためです。

就活の時期になり、自己分析をして自分の人生を振り返っていく中で子供の頃から好きな「何かを作る」仕事をしたいと思うようになりました。

メーカー系も選択肢としてあがりましたが、それよりも使っている側からの声をより近くで聞きたいと思い、Webサイトを作っていた頃のことを思い出しました。
そしてIT企業に絞って就職活動を開始。内定をいただいた都内のIT会社へ就職することになりました。

ちなみに理系の学科で院に進むという選択もありましたが、院に行って勉強したいことがなかったこと、早く働き始めたかったことから就職という道を選びました。

新卒入社

晴れてエンジニアになりました。

新卒入社した会社は事業会社でした。規模は大きめな会社でした。

理系出身とはいえ、プログラミングは授業で少し触れただけで実はほとんど知識がない状態でした。そのため、自分は働き始めてから会社の技術研修や現場で学んでいったことが非常に多かったです。
ちなみに最初に配属されたチームでエディタはvimを使うように言われて育ったのでVimmerでした。(今はメインはVSCodeを使ってます)

働き始めてしばらくは全く自己研鑽しない人間でした。いずれ自分は結婚して仕事を辞めるんだくらいに思ってたんです。

転機となったのは5年目くらいにリーダーを任された時のこと。その時に初めて自分のキャリアを考えるようになりました。このままこの会社でリーダーになり、マネジメントをして、それで自分は楽しいと思えるのだろうか?

そうして自分の働き方を考えていた時に、会社の中の1社員ではなく、個人として働けるエンジニアになりたいと思うようになりました。そのためには、圧倒的に技術力が足りないことが自分でもわかっていました。個人ブログを初めて技術記事を書き始めてみたり、外部のインプットを積極的にし始めたのはこの頃でした。

仕事への関わり方も変わりました。仕事をただこなすだけではなく、どうしたら効率良くできるかなどのプラスαを考えられるようになっていきました。

転職についても意識し始めました。個人として働けるようになりたいと思った時に、1つの会社だけではなく他の会社も経験したいと思ったからです。あとは当時の会社では経験できる技術に偏りがあるという部分で、このままだとこの会社でしか働けないエンジニアになるのではという不安もありました。

初転職

転職に踏み切ったきっかけは、本当にいろんなタイミングがちょうどよかったからでした。また30歳という年齢にもなり、転職するには早い方が良いのではという焦りもありました。

とりあえず話を聞いてみようと相談した転職エージェントの担当者にものすごい勢いで背中を押され、エージェントとの面談時に履歴書を書かされ、すぐに最初の面接が決まりました。その会社が今勤めている会社です。会社としての考え方や文化、そして面接中の雰囲気がすごく良いなと思って入社を決めました。

現職へ

今の会社は前職とそこまで規模的にも変わらない事業会社で、職種もアプリケーションエンジニアとして変わりません。

エンジニアとして関わる範囲はかなり広がりました。仕事に必要なものであれば職種を超えて対応するというスタンスなので、自然と苦手意識だったインフラ周りも触ることになったり、テストやアーキテクチャ周りや色んなことを日々学ばせてもらってます。

大きく変わったのはマネジメントに対する印象でした。転職して初めての上司がマネジメントに強く、マネジメントのやり方や考え方について学ばせてもらいました。

スクラム開発なども通して、どのようにプロジェクトを進めていくか、プロダクトを作っていくか、チームとして働くとはどういうことなのかの理解が深まったのがとても大きな経験になっていると感じています。

そして今

今の会社で勤めている間に結婚をしました。変わらず仕事を続けていますが、独身時代とは変わってきたこともあります。仕事終わりの時間の使い方です。勉強会に参加することや、技術書を読んだりコードを書いたりする勉強の時間が少なくなりました。

生活スタイルが変わり、今後のエンジニア人生をどのように進んでいったらいいのかキャリアに悩んでいるところです。このまま開発を続けるエンジニアとして働き続けるのか?EMとしてマネジメントをしていくのか?今は開発をし続けたいと思っていても、数年後同じように思えているのか?
いろんな悩みを日々抱えながら仕事してます。悩みは尽きない。

今回こうして振り返ってみて、自分の原動力は自分が作ったものを使ってくれる「誰か」だということが再確認できたことがよかったです。

わたしは自分が好きなことを続けていたら自然とエンジニアへ辿り着きました。エンジニアは全然特別な職業ではないと思っています。エンジニアという職業を身近に感じてもらえるきっかけの1つになれば嬉しいです。